環境省「学校エコ改修と環境教育事業」モデル校高山市立北小学校

耐震改修で”緑の校舎”に変身

2016.12.23

建物の長寿命化と地震に対する安全性の確保のための耐震補強は、LCCO2の削減にも大きく寄与します。
建設時のCO2発生量は新築の5分の1と言われています。耐震改修の方法は居ながら改修できる方法とし、工事の工程管理によるコストパフォーマンスも考慮しています。

建設後は、児童たちの手によって耐震補強梁上を利用したプランターの植栽が行われ、校舎壁面が緑で覆われることで、児童ばかりでなく地域の人の環境意識向上にも貢献します。
また、改修時に発生する廃材がどのように生まれ変わるのかを学ぶワークショップを行い、実際に建築廃材が再利用されていくプロセスを確認していきます。

地球にも人にも優しい学習環境の実現

「見えて、確かめて、育てられる」という選定基準のもとにエコ技術を導入し、地域や家庭へも普及し、継続していけるような配慮が施されています。快適で安全に永く使えて、LCCO2の小さい校舎であるだけでなく、風、光、熱などの自然のエネルギーを積極的に活用し、自然環境と共生していく学習環境を創造しています。

【夏季】日射を遮断し、緑のスクリーンと妻壁緑化により外熱の伝熱を少なくし、シーリングファンで気流を促進することで温度を下げ、体感温度を下げる。
【冬季】ライトシェルフで日射を教室奥まで導き、外熱の伝熱を少なくし、寒気流を少なくし、湿度を下げる。エネルギー効率が良くCO2発生の少ないバイオマスエネルギーを利用したペレットストーブを採用。
内装の木質化とインドアプランツ

また、人にも優しい環境の実現を目指しています。トイレは、雨水利用洗浄とし、水を流さなくてもよい消臭小便器など超節水トイレに改修します。
バリアフリーにも配慮した最新の「ユニバーサル&環境型トイレ」も設置します。
教室などの学習環境には、温もりと落ち着いた雰囲気をもたらすために、木や土、植物の環境効果を利用し、内装の木質化やインドアプランツ、土壁を導入します。

校庭は、ビオトープや芝生広場などのエコロジーの庭として少しずつ再整備していきます。その過程で、地域の人と一緒に継続して取り組む環境学習の場「育ちの庭」となり、地域住民に“見える”エコとして環境への啓蒙にも役立つでしょう。