築130年の合掌造り&築200年の農家を再利用飛騨高山テディベア エコビレッジ

  • 【外観】築130年の合掌造りを改築
  • 【展示室】ウイーンのハプスブルク家から譲られたという貴重なテディベアを始め、歴史的にも価値あるベアが多いミュージアムの建物は、築130年の合掌造りを改築したもの。けやき造りの柱や梁はそのまま生かし、イギリス製レンガやテラコッタ・タイルと漆喰壁の組合せ等、古いものが新しい美意識のなかで融合された展示スペースとなっています。
  • 【展示室】
  • 【展示室】
  • 【カフェ外観】別棟のカフェには築200年の農家の梁や柱を活用しています。外壁には、テディベアエコビレッジのエコロジーの象徴のひとつとして、飛騨の泥大津の土壁が塗られています。
  • 【カフェ内部】無垢材の家具は再利用品。什器、ガラスも再利用されています。塗料はすべて天然塗料を使用。

飛騨高山テディベアエコビレッジの建物は、築130年の合掌造りを改築し、古いものの良さをそのまま活かしています。別棟のカフェ&ショップは、築200年の農家の梁や柱を活用し、無思慮なスクラップ&ビルドから脱して有機的連続性を再現する一つの試みとしました。外壁には、地元飛騨の土を用い、質感豊かな土壁を築きました。
さらに、自然塗料による塗装、再生紙の壁紙、無垢材を多用した木部、防腐剤なしの無塗装のウッドデッキなどを使用し、環境や人体に配慮。太陽光発電、雨水の散水利用をはかるなど、トータルにエコロジーへの取り組みを可能としたエコハウスとなっています。

建設主 (株)ウッドヒル
延べ面積 516m2
構造・規模 木造2階建て
竣工 平成11年4月
撮影 XIU企画、西建築設計事務所

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豊かな表情を織り成す、飛騨高山出身の挟土秀平(左官職人)こだわりの土壁

2016.12.06
ミュージアムの暖炉と煙突を取り囲む、ニッチ状になった円錐形の壁。黄色からオレンジへとグラデーションに塗られており、細かな凹凸がほどこされている。「光のしずくが落ちてきて、いっぱいたまると深海みたいにゆらめいている」というイメージだ。